週刊 あはきワールド 2010年6月9日号 No.187

第3回国際中医心理学会開催される



         開会式の模様 

第3回国際中医心理学会が2010年04月28日~30日の3日間、中国・四川省の成都中医薬大学で開催された。

 中医心理学とは、中国伝統医学(中医学)の理論に基づいて人間の心理活動をとらえ、その成果を中医学臨床の現場で活用することを目的として近年登場した領域で、中国中医学会において応用領域の一つに位置づけられている学問体系である。


春木氏のスピーチの様子、左は通訳
の大学院生・馮氏
 日本からは、春木豊・早稲田大学名誉教授、石井康智・早稲田大学文学部心理学科教授、橋口英俊・東京家政大学名誉教授、黒木賢一・大阪経済大学教授、鈴木平・桜美林大学准教授、奈良雅之・目白大学保健医療学部教授と大学院生の馮晶氏・姚宇霞氏の5人が参加した。

 今回の研究発表の内容は、前回同様、古典にみられる心理学的内容の解釈や中医学臨床における心理学的知見の活用事例、中医学教育における心理学の導入などが中心となっていたが、四川の地震にともなう心的外傷の治療・支援に中医心理学を用いた事例が多くの参加者の注目を浴びていた。

 次回は2011年4月下旬に北京広安門病院心理科・汪教授の下で開催される予定。(報告:奈良雅之)