週刊 あはきワールド 2013年10月2日号 No.347


テーマは「日本伝統鍼灸における経絡の意義」

第41回日本伝統鍼灸学会学術大会(京都大会)開催される


第41回学術大会会場の京都エミナース
 日本伝統鍼灸学会(形井秀一会長)の第41回学術大会(京都大会)が9月28、29の両日、京都市西京区の京都エミナースで開催された。「日本伝統鍼灸における経絡の意義-日本伝統鍼灸の確立に向けて-」を大会テーマに、会長講演、会頭講演、特別講演、教育講演などの講演のほか、シンポジウムや国際部企画、実技セッション、特別研究、一般口演などが行われた。


教育講演・長野仁氏(左)と会長講演・形井秀一氏(右)

特別講演の藤本蓮風氏(左)と関隆志氏(右)
 大会1日目。教育講演では森ノ宮医療学園研究員の長野仁氏が登壇。「穴法図と経絡図のイコノロジー-実践と教養の双系性-」をテーマに熱弁をふるった。会長講演では、形井秀一氏が「世界の中の日本鍼灸」と題して講演した。特別講演は2題。北辰会代表の藤本蓮風氏は「鍼狂人 藤本蓮風が臓腑経絡を語る」について、東北大学講師の関隆志氏は「鍼灸臨床に不可欠な経絡・経穴の定量的評価方法に関する研究-経穴の臓器特異性-」について、それぞれ発表した。

 大会2日目。特別研究は2題。特別研究1では元東京慈恵会医科大学准教授の早川敏之氏が「浅筋膜の役割について-鍼はどのように関係するか-」、特別研究2では明治国際医療大学准教授の渡邉勝之氏が「病体に応じて発現する経絡・強力反応点 -始原東洋医学の立場から-」をテーマにそれぞれ講演した。会頭講演では明治国際医療大学教授の篠原昭二氏が「鍼灸臨床に不可欠な経絡に関する知見-経筋研究から見えてきたこと-」 と題して発表した。


左から特別研究1・早川敏之氏、特別研究2・渡邉勝之氏、会頭講演・篠原昭二氏









 シンポジウムのテーマは 「日本伝統鍼灸における経絡の臨床的意義」。篠原昭二氏の司会のもと、シンポジストとして橋本厳(東京医療福祉専門学校学科長)、木戸正雄(日本鍼灸理療専門学校教務部長)、奥村裕一(北辰会理事)の三氏が登壇。それぞれのテーマを発表し、活発な議論が展開された。


シンポジウムの演者。左から橋本厳、木戸正雄、奥村裕一の各氏









 国際部企画のテーマは 「鍼灸の国際化の現状と未来像」。中田健吾氏(国際医療福祉大学講師)の司会のもと、東郷俊宏(東京有明医療大学准教授)と斉藤宗則(明治国際医療大学准教授)の両氏が演者としてそれぞれのテーマを発表した。

 実技セッションは4題。 大上勝行氏(経絡治療学会徳島部会会長)が「経絡治療の診断治療」、小林詔司氏(積聚会会長)が「積聚治療の概略」、宮脇和登氏(東洋はり医学会関西支部名誉支部長)が「よくわかる経絡治療の実技」、藤本彰宣氏(北辰会理事)が「古代鍼術について」をテーマに実技を披露した。


実技セッションで自慢の実技を披露する小林詔司氏(左)と藤本彰宣氏(右)










 また、今回の大会では、会員および臨床家向けの一般セミナーとは別に、鍼灸を学ぶ学生向けのセミナーも盛りだくさんだった。その主なプログラムは以下の通り。


講義「ツボの見方」で実技をする戸ヶ﨑正男氏
 講義「近現代の日本鍼灸の流れ」(筑波技術大学教授・形井秀一氏)、講義「経脈とは何であるか」(日本内経学会会長・宮川浩也氏)、講義「鍼灸医学による診察と治療計画の流れ―精神・神経疾患を例にとって―」(経絡治療学会理事・真鍋立夫氏)、実技「伝統鍼灸の触診実技について」(漢方はり医会参与・加賀谷暉彦氏)、講義「ツボの見方―四型分類と診察診断治療―」(蓬治療所所長・戸ヶ﨑正男氏)、講義「古医籍を学ぶ」(北里大学東洋医学総合研究所客員研究員・小林健二氏)、学術部セミナー「経絡説の変遷・経絡の実体とこれから」(東京九鍼研究会会長・石原克己氏)、学術部セミナー「切経の実際~四肢の切経~」(新医協東京支部鍼灸部会副会長・手塚幸忠氏)、学術部セミナー「切経について~経絡治療を用いた体幹部切経法~」(呉竹医療専門学校鍼灸科科長補佐・船水隆広氏)、教育講演「鍼灸師論 - 名医、良医の歩んできた道」(京都大学教授・武田時昌氏)。


手渡しで伝えたい「情報コーディネート鍼灸」セミナー
2013年12月開催
日時 2013年12月8日(日) 13時~17時
内容 手渡しで伝えたい 情報コーディネート鍼灸』の著者が提唱する「情報コーディネート鍼灸」の新しい実技テクニックを学ぶ
講師 宮村健二(あんしん堂鍼灸院院長)
会場 東京都内
詳細 http://www.human-world.co.jp/seminer/seminer041.html

第15回あはき師のための在宅ケア実践セミナー
2013年10月開催
日時 2013年10月19日(土)14時~19時
2013年10月20日(日)10時~16時
内容 あはき師のための在宅ケア実践マニュアル 』をテキストにして“解剖学的肢位(AZP)理論に基づく在宅ケア”の実技習得を目指す
講師 西村久代(株式会社訪問リハビリ研究センター代表取締役)
会場 東京都内
詳細 http://www.human-world.co.jp/seminer/seminer040.html



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