災害鍼灸マッサージプロジェクトの被災地支援は今も続いている
8月も2週目に入りました。7月末~8月初時点での被災4県の避難所・避難者数は以下のように発表されています。
岩手県(8/4現在)
避難所数:104 件
避難者数:2,152 名
宮城県(8/3現在)
避難所数:229 件
避難者数:8,690 名
福島県(8/4現在)
避難所数:33件
避難者数:1,348人
茨城県(7/28現在)
避難所数:2件
避難者数:41人
この中の、宮城県の南三陸町と石巻市で、災害鍼灸マッサージプロジェクト(以下、災プロ)の被災地支援は続いております。
被災地および災プロの近況
石巻で活動された災プロ経験者の先生から「7月に入ってやっと足を延ばして寝られるようになった避難所がある」と報告をいただきました。私自身、7月半ばに、南三陸町へ入ったところ、とある避難所に常駐する看護師さんから以下のようなお話を伺いました。
「皆落ち着いてきたように見えるが、むしろ一番きつい時期かもしれない。ほんのちょっとしたことで悲しんだり怒ったり、感情的になる方が多い」
さらに、各地で「ボランティアが減って寂しい」という現地の方の声を多数聞きます。もちろん、必要以上の支援は無用であることは言うまでもありませんが、自らも被災者でありながらボランティアに奔走する現地の鍼灸師、マッサージ師も疲労の色が濃く、ボランティアの減ってきた今だからこそ、の支援が求められております。
なお、3月の活動開始以降、災プロに参加し、活躍された先生方のおかげで、行政や医師団と連携をとりながら活動してきた災プロの活動が社会的にも認められ、複数の助成金を得ることができました。これに多くの有志の方々からいただいた募金を加え、8月1日以降、災プロに参加される方々の現地宿泊費は全額補助することができるようになりました(交通費に関しては検討中です)。
また、7月までに参加いただいた方々も、本部まで領収書を送ってくだされば同様に補助対象となりますので、どうぞご連絡ください(PCATでの活動はPCATが負担してくださいます)。
自らの負担を省みずに現地へ駆け付けられた方々の思いは本当に尊いものです。一方で、鍼灸師・マッサージ師も、医療業種の一つとして、経済的基盤の上に派遣されることが望まれます。
石巻市と南三陸町での災プロの活動内容
石巻での活動は、地元の病院の看護師、ヘルパー、医師など、医療従事者への施術を主としております。8月半ばからは警察署での治療も始まる予定です。PCATの中での活動であり、一日10~20名の治療をする現場ですが、それだけニーズが多いのです。
災プロが一貫して行ってきたことであり、3月25日の初稿から繰り返し述べてきたことですが、支援者への直接的支援ができることは、私たち鍼灸マッサージ師の大きな特徴です。
一方の南三陸は、従来通り、避難所と役場、消防での活動を主としております。石巻に比べてゆったりとした治療活動となっており、地元の方とのんびり話をすることもしばしばです。この、話もできるような治療の「場」を瞬時に作ることが可能なことも私たちの特徴ですが、先日、これを各都府県から集まった保健師、医師、ワーカー、心理士らへ報告する機会を得たところ、聴講してくださった医師から以下のような反応をいただきました。
「(私は)臨床の現場でひたすら患者さんやご家族の診察をもっぱらとしてきた関係で、第一線で何が必要とされるかに強い関心を持っております。(被災地での鍼灸師、マッサージ師の働きは)従来から私が感じています医療の手薄な状況に対しての重要な示唆を与えるものと感じました」
被災地で役立っていることはまさに、私たちが日常の臨床において行っていること、ということでしょう。
今後の課題
一方で課題も残されています。本日までに団体として施術した患者数はのべ4500名にのぼりますが、大きな事故はないものの、治療後に、内出血、揉み返しを訴える方がごくまれにいらっしゃいます。施術者が入れ替わる活動において、これらの事実はカルテを整備したからこそ分かることですから、単発のボランティアで入られた方のいる各地においても必ず起こっていることでしょう。
本来、こうした事態への説明や対処、留意点など、被災地に入る施術者へは事前研修が求められますが、現在は、現地で前任者から口頭で伝えるか、記録ノートを読んでいただくに留まっています。
また改めて、損害賠償保険の加入も求められます。災プロでの活動に限らず、現地へ入られる治療家の方はどうぞご留意ください。
災プロの活動にご協力を!
以上、簡単ですが、近況を報告させていただきました。災プロの活動にご協力いただける方、下記HPをご覧になり、応募フォームからお申し込みください。
◎災害鍼灸マッサージプロジェクト ホームページ
http://sinkyu-sos.jimdo.com/
今後も、できることを粛々と行っていこうと思っております。
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