週刊あはきワールドへようこそ! 2011年11月16日号 No.257

意識と鍼灸 第32回


鍼灸と意識(その14)

《特別テーマ》現代における健康問題について⑥

東京九鍼研究会 石原克己

12.病の意味・役割・原因・改善②

 前回も触れましたが、人が思いを強く持つと、その意識の指令に従って体の全細胞は協力し、従ってくれます。そこで、これからこの視点に沿って、身体各部とその機能から、その意味、役割、原因、改善法について述べていきます。

 今回は、飲食の消化に関わっている口・唇・歯・食道・胃・腸・肛門について考えていきます。

 まず、この系統は、飲食と同様に新しい考え方を受け入れて噛み砕き、消化し、吸収できるのか、またここに恐れや怒りが伴っていたり未消化だったり出し惜しみがあり、古い考えや関係性を捨てられるかどうかにかかっています。

 それでは一つ一つ観察していきます。


(1)口
 まず第一番目は「口」です。

 口は飲食の消化のプロセスの初めの門・入口に当たります。従って新しい思考などを受け入れ、飲み込み、消化、同化していく最初のステップに関わります。このステップの初めの思いに拒否がありますと、口に障害が出てきます。

 例えば、受け入れの最初に怒りが生じ、これを抑制しますと怒りの表現である熱・痛・苦が出ます。それは、口に口内炎として表現されてきます。物事や状況を落ち着いて受け止める心が安定を生みます。また、口との関係でも上唇は私達の欲求を、下唇は私達の周囲の環境・人々と関係しているようです。

 もし、唇に問題が生じた時は、口を開いて飲食の命を感謝して受け取るように、自らの欲求と思考も環境も、素直に受け止められることで改善してきます。


(2)歯
 二番目は「歯」です。

 歯は、口が受け取り、入ってきたものを噛み砕く役割を持っています。従って新しい思考や環境を噛み砕いて同化する役目があります。

 地球上に命を与えられ生かされている人生に自ら噛締めないで行動したり、自信をなくしたり抑制したりしますと、歯に障害が出てきます。従って思考、人生をゆっくり噛締め、味わい、関係性を大切に行動していくことで障害から解放されます。

(3)食道

 三番目は「食道」に入ります。

 食道は消化器官の入り口に当たります。一端口から受け入れた思考などをよく噛締めた後、腑に落ちるきっかけになるかどうかに関係してきます。胃の障害より新しいものの拒否も早いです。また、感情面で怒りを抑制しすぎると肝気鬱結から胃へ横逆し、逆流性食道炎などを生じます。これも受容への拒否、怒りの表現ですので、そこに焦点を合わせていくと解決します。

(4)胃

 四番目は「胃」です。

 口から入った新しい考え方を受容し、少し噛み砕いて受け入れたけれど、消化に抵抗が出た時、胃に障害が生じます。

 これは、今までの性癖・習性へのこだわりが強く、受け入れた物・事を消化できないため、胃にその心の思い通り障害が出現してくることになります。このようなこだわり、無力感、他人の考えへの抵抗による消化への拒否を止め、自らの創造性を信頼して消化に踏み切りますと、すっきりしてきます。つまり、胃の受容・消化の働きが、自然に営めるようになってくるわけです。とにかく、自己の尊厳や自己表現を大切にしていくことが重要です。

 また、他から攻撃されていると感じたり考え過ぎたりしますと、胃に潰瘍が生じてきます。胃液による粘膜の攻撃によります。つまり、「心身一如」の現れです。

(5)十二指腸

 五番目は「十二指腸」です。

 十二指腸へは膵臓から膵液が、胆嚢から胆汁が出て、次の消化に重要な役割があります。このような十二指腸ですから、複雑さゆえよくよく考え込み、自ら混乱を作ったり、自らを蝕んでしまいますと、ここに障害が生じます。これは信頼と安心で解決します。

(6)小腸

 六番目は「小腸」です。

 生活の中や自分の性格行動で、良いと思われることを保持・受け止めていないと、栄養物の吸収が上手くいかないように、ここに障害が生じます。

 完璧主義や細部へのこだわり…といったことも、ここに影響を与えます。

(7)虫垂

 七番目は「虫垂」です。小腸から大腸への分岐点です。

 粕や水分を大腸に送る時、ある意味で自分を信頼し、次の営みを受け入れず、怒りが生じますと、ここに障害が生じます。ですから、自分の中のいらないものを理解して流してあげると良いでしょう。

(8)大腸

 八番目は「大腸」です。

 ここでの症状は、便秘と下痢があります。古い考えや習慣を手離したり、捨てられれば良いのですが、こだわりをいつまでも持ち続けていると便秘となります。習慣性便秘の人は、この傾向の中にある人です。また、大切な考えを拒絶したり、恐れを手離すことができないと下痢が生じます。

(9)肛門

 九番目は「肛門」です。

 ここは消化プロセスの最終点です。ある種のエゴで、関係性、プロセスの終わりになります。安心して捨てられれば良い状態を維持できますが、手離せないと多くの障害が生じます。また、終了することへの罪悪感・怒りなどがありますと、痔痛などが出現します。

 ここでは、愛と喜びと安心と和で終了し、次のプロセスへ移行することで安心した場が与えられます。

 次回は婦人科系統について述べていきます。

■東京九鍼研究会問い合わせ
E-mail:Tokyo9shin.@yahoo.co.jp

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