週刊あはきワールドへようこそ! 2012年1月11日号 No.264

「遠位置針―患部運動療法」のひとくち解説 最終回


「遠位置針―患部運動療法」の要点と結論

西田順天堂内科院長 西田皓一

 経絡は全身にネットワークのように張り巡らされているで、その流れを利用して全身の病気を治すことができます。この理論を応用したのが、「遠位置針―患部運動療法」です。

 患部を運動させるためには、被患部から離れた部位に刺針する必要があります。そのためには下記の方法があります。

A)患部と同側に取穴する方法
➀循経取穴法
➁同名経取穴法
➂遠道刺法(上病下取)
④陰陽取穴法
〔以上の方法での取穴する穴位〕…それぞれの経脈の栄穴、輸穴または原穴に取穴する。

B)患部とは反対側に取穴する方法
➀左右交叉取穴法(循経取穴、同名経取穴と陰陽取穴のそれぞれの左右交叉取穴)
➁上下交叉取穴法(循経取穴、同名経取穴と陰陽取穴のそれぞれの交叉取穴)
〔以上の方法での取穴する穴位〕…それぞれの経脈の栄穴、輸穴または原穴に取穴する。
➂病んでいる臓腑の原穴に取穴する
④巨刺
⑤繆刺 

C)奇経療法
D)奇穴療法
E)手足相関
F)相対取穴、または透刺法
G)背腹取穴
H)局所の治療…
治療後に、残っている限局した疼痛部位に刺針する。

 本治療法の要点と結論をまとめると、上記のようになります。このような治療法は臨床的に効果があるものなのか、実際に一つ一つ追試してみました。結局は経絡システムをよく知ることですが、先人の研究と努力の結果には驚いています。

 なお、この連載は今回で終了します。「遠位置針―患部運動療法」についてもっと知りたい方は、拙著『「遠位置針-患部運動」による疼痛緩和療法』をご参照ください。

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