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ヒューマンワールドのオリジナル書籍のご案内日本鍼灸へのまなざし
地球を覆うグローバリゼーションの大波が政治経済の分野に留まらず、鍼灸の世界にも打ち寄せている。いわゆる中医学の覇権主義に象徴されるような世界鍼灸の波動という黒船を迎え、日本列島に長い間伝承されてきた古典派の鍼灸(伝統鍼灸)の思想とわざは数十年後、果たしてどうなっているのだろうか。絶滅危惧種的な存在と化し、かろうじて生き延びているのだろうか。それとも、自ら世界思想を孕み世界鍼灸の中心へと飛躍しているのだろうか。 ●関連記事(週刊あはきワールド 2012年11月7日号 No.303) インタビュー 日本伝統鍼灸学会40周年記念賞を受賞した松田博公氏に聴く 受賞作『日本鍼灸へのまなざし』 鍼灸の現状認識に欠かせない良書 ●関連記事(週刊あはきワールド 2010年7月7日号 No.190) インタビュー 『日本鍼灸へのまなざし』の著者、松田博公氏に聴く 本書を読まずに日本鍼灸は語れない 中医学独覇計画から接触鍼の治効理論まで 目次第1章 日本鍼灸はなぜ明確にならないか
第1篇 日本鍼灸はなぜ明確にならないか 2004WFASオーストラリア大会から想う 第2篇 遙かに振り返る鍼灸日本化の過程 2006中医学交流会を傍聴して 第3篇 触れ得るものへの信仰が日本鍼灸を生んだ? 山田慶児氏の日本思想批判を再考する 第4篇 〈古典〉と〈科学〉の分裂を埋めるべき時 全日本、伝統鍼灸、両学会の合体を願う 第5篇 江戸の養生書『病家須知』が告げるもの 日本鍼灸にとって〈自然治癒力〉とは何か(上) 第6篇 中国医学とヒポクラテス医学の治癒力は違う? 日本鍼灸にとって〈自然治癒力〉とは何か(下) 第7篇 空海とヒポクラテス 日本的自然治癒力観をめぐる思索 第8篇 目前に迫る日本のわざの危機 〈伝統医療〉に還れ(上) 第9篇 すべては気に貫かれた統合性の下にある 〈伝統医療〉に還れ(下) 第10篇 人と天地相参ず 古代鍼灸の懐かしい未来 ケア・ワークモデル研究会第3回総会講演録 第2章 TOKYO、釜山、北京からの波動 第1篇 鍼灸医療にとって美とは何か ヴァージニアさんの美容鍼灸から考える 第2篇 触診のわざ伝えたTOKYOセミナー アメリカ人、日本鍼灸に出逢う(上) 第3篇 講義「名人の術から見えてくる日本鍼灸の特徴」から アメリカ人、日本鍼灸に出逢う(下) 第4篇 韓国発、古典鍼灸の実力を見届ける 『東医宝鑑』に基づく金氏一鍼療法 第5篇 どんな病気も一鍼でよい 韓国一鍼学会会長・金廣浩氏に聴く 第6篇 〈得気〉は患者の感覚か術者の感覚か 2007オリエント北京研修会見聞録(上) 第7篇 現代中医鍼灸は鍼灸術の進化か? 2007オリエント北京研修会見聞録(下) 第8篇 吉川正子さんの接触鍼に群がる中医師 2007WFAS二十周年北京大会傍聴記 第3章 柳谷素霊・老子・ハイデッガー 第1篇 昭和鍼灸史の巨人を回顧すべき時 きみは柳谷素霊を知っているか?(上) 第2篇 古典鍼灸の丸ごと科学化を唱えた先駆者 きみは柳谷素霊を知っているか?(下) 第3篇 標準化とローカル化が切り結ぶ世界鍼灸 柳谷素霊の視点でWFAS北京大会を見る 第4篇 鍼灸理論の末梢神経学説からの転換を 傳田光洋さんの「皮膚は第3の脳」理論を読む 第5篇 原初の鍼灸を古代思想のまま理解できるか 『老子』に学ぶ究極の無としての身体 第6篇 技術的世界観に抗して、〈わざ〉は自分を救えるか ハイデッガーの思索から鍼灸を考える・序論 第7篇 天の外に天あり、人の外に人あり 中華武侠ドラマから読み解く日中鍼灸比較論 第8篇 風化させたくない『チャングム』のメッセージ 四日市講演「本格的な鍼灸師への道」ライブ版(上) 第9篇 医療と養生、人生を分断させない生き方 四日市講演「本格的な鍼灸師への道」ライブ版(下) 第4章 年代記2007~2010 第1篇 医療の根本は隣人愛である 2007新年のことばに見る鍼灸情況 第2篇 「日本鍼灸は医学の構造を持たない」と家本氏 2008新年のことばに見る鍼灸情況(上) 第3篇 鍼灸学校に鍼灸の理念が確立されているか 2008新年のことばに見る鍼灸情況(下) 第4篇 どのように生きるべきかが問われる時代 2009新年のことばに見る鍼灸情況(上) 第5篇 いたずらに健康ブームに乗ってよいのか? 2009新年のことばに見る鍼灸情況(下) 第6篇 日本鍼灸への熱い想い、やってきた第2波 2010新年のことばに見る鍼灸情況(上) 第7篇 日本鍼灸が世界鍼灸になるには何が足りないか 2010新年のことばに見る鍼灸情況(下) |