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腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療

腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療(大浦慈観著)著者:大浦慈観
定価:2,916円(本体2,700円+税)
判型:A5
頁数:160頁
発行:2016年11月

ISBN978-4-903699-60-8






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本の紹介

 腹診は東洋医学における重要な診察法の一つである。日本漢方においては、問診・脈診・舌診とともに、腹診は漢方の処方を決定する重要な診断基準であることは言うまでもない。にもかかわらず、鍼灸治療においては腹診をどのような基準により行い、何を確認し、どのように治療に結びつけるのか、それを示した明確な書物は見当たらない。

 そこで、著者は腹診の基準となる事項を整理したうえで、実際の腹診から得られた情報をもとに、体質のあり様や病態の把握をすすめ、体全体をイメージとして捉えて、どのように鍼灸治療を用いてアプローチするかといった、戦略戦術を立てるうえでの基礎資料(初学者のための腹診の参考書)を作成しようと試みた。そして完成したのが本書である。

 本書は、難解な腹診の世界をできるだけ初心者が理解しやすいように腐心した。たとえば、腹診する際の主なターゲットである「毒」と「邪気」の解説についても、一工夫。「毒」については、吉益南涯の「気血水論」をはじめ湯液の世界では専門用語として当たり前に唱えられてきたものを、より実地臨床に基づいて現代医学の言葉に近い形で表現した。「邪気」についても、古典の用語としては誰でも知っているものの、鍼灸治療の中で「気」の変化を具体的に表現してくれている解説書や、実感として治療の中で捉えている「邪気」を具体的に瀉す方法を述べてくれている文献が皆無に等しいため、著者だけの自己満足的な表現に陥らないよう注意しながら、丁寧に解説した。

 また、体内に隠れている「毒」や、目に見えない「邪気」や「気至る」の世界を、初心者にもイメージしてもらえるように、たくさんのイラストを盛り込んだ。「わかりやすさ」をとことん追求した本書はまさに「初学者のための腹診入門」と言える一冊。鍼灸および東洋医学を学んでいこうとする学生や初心者にとって、本書はきっと有効な道しるべとなるだろう。

●関連記事1(週刊あはきワールド 2016年11月2日号 No.496)
『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』へのいざない 第1回
推薦の辞
~『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』より~
/横田観風

●関連記事2(週刊あはきワールド 2016年11月9日号 No.497)
『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』へのいざない 第2回
自 序
~『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』より~
/大浦慈観


●関連記事3(週刊あはきワールド 2016年11月16日号 No.498)
『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』へのいざない 第3回
跋 文
~『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』より~
/朽名宗観

目次

<第1章>腹診とは
第1節 はじめに
第2節 腹診の歴史
第3節 私の用いている腹診法
第4節 腹診の目的
第5節 腹診での五臓の見どころと目標
第6節 腹診情報を鍼灸治療に生かす
第7節 東洞先生、腹診第一を論ず
第8節 診察法の注意点
第9節 腹診の手順

<第2章>胸腹中の毒について
第1節 「気」=ガスの停滞
第2節 「血毒」=瘀血の停滞
第3節 「水毒」=汚濁した津液の停滞
第4節 その他の毒と注意事項
第5節 毒の毒性化増大

<第3章>邪気と毒への対処法
第1節 邪気を診ることの意味
第2節 邪気と毒をさばく刺法
第3節 「気」を感得するために

<第4章>押さえておきたい刺鍼技術
第1節 補瀉法について
第2節 「気至る」について
第3節 古典にみる「気至る」とは
第4節 得気をいかに知るか
第5節 一鍼の効果、状態の変化をいかに知るか
第6節 刺鍼手技の最後に一言

<第5章>「毒」と「邪気」に対する治験例
第1節 急性腎盂腎炎に伴う咳と耳鳴りの例
第2節 水毒と顔面神経麻痺の例
第3節 便秘・瘀血の上逆による顔面腫脹の例



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