![]() |
2016年11月16日号 No.498 |
在宅ケア奮闘記 その119 ポータブルトイレは高さが大事!~レビー小体型認知症のCさんが身をもって教えてくれた真実(上)~訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 ツイート
◎その118 社内研修で「営業力」と「手技力」を磨く
◎過去記事≫≫ もっと見る
誰かがいる! Cさん、幻覚が見え始める金銭的にしっかりしているCさんは体調が悪くなると幻覚が見え始めた。誰かが部屋の中にいる。玄関を勝手に開けて入ってくる。裏庭から部屋の中を見ていて、自分がトイレに入ったときや風呂に入った隙に入り込んでいる。最初は「誰かがいるので怖い」と怯える毎日だった。それが、「絶対に玄関先にいる」と言って警察に通報するようになった。息子と嫁は警察に行きいろいろ話をしてきたようで、パトロールのときに警察官がCさん宅を訪ねて声を掛けてくれるようになって、Cさんは落ち着いた。 玄関の外には誰かいても警察が守ってくれると思ったようだ。しかし、ちょっとの間でも玄関の鍵をかけていなければ入ってくるので、出かけるときは3回でも5回でも鍵を閉め忘れていないかのチェックでナカナカ出ていくことができない。 デイサービスも利用していたCさんだったが、デイサービスから迎えが来ても「鍵閉めたかもう一度見てくる」が続き、デイサービスから丁寧なお断りの申し出があってデイサービスに行けなくなった。家から出ていかない生活が基本となった。 ない、ない、ない! Cさん、貴重品を隠した場所を忘れるそのうち、Cさんは貴重品を目のつかないところに隠すようになっていった。押し入れの布団の間や、使わなくなっている亡くなったご主人用のタンスの奥。台所の隅。ヘルパーさんが帰った後や、息子や嫁が帰った後に、貴重品を点検する。最初は自分が隠したことを認識しているが、そのうち隠した場所を忘れてしまう。 「財布がない。指輪がない。実印がない。保険証がない。通帳がない。新しい下着がない。買い立ての毛布がない」。なくなってしまうものが増えていく。 ヘルパーが盗った! Cさん、錠前を3回変える最初は「あのヘルパーが盗った」と思い込んでいた。「お父さんが死ぬ前に入っていたヘルパーでお父さんと仲良くなって鍵をもらっていて、私が寝ている隙に入ってきて盗んでいる」と真剣に言い出した。そうでないとCさんの物がなくなる現象を整理できないからだ。(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今週号のPRの部屋はこちら ●トランスファーテクニックセミナー ■ヒューマンワールドのセミナー ●あはき師のための変形徒手矯正術セミナー(2016/12/11) ●初学者のための「ていしん入門」セミナー(2017/3/19) ★ヒューマンワールドの 本なら→→→→→→ こちら ★ヒューマンワールドの DVDなら→→→→→ こちら ★メディカル求人天国 鍼灸マッサージ師・柔道整復師の求人情報は≫≫ こちら ■あはきワールドの学割 (0円)&わかば割(50%OFF) ★詳細は≫≫ こちら ■投稿原稿募集 週刊『あはきワールド』では、研究レポート、論説、症例報告、エッセーなどの投稿原稿を募集しています。 ★詳細は≫≫ こちら ■ヒューマンワールドのメールマガジン「あはきワールド」は毎週水曜日に配信しています。 ★配信登録は≫≫ こちら |