週刊あはきワールド 2017年4月12日号 No.517

治療家のためのセルフエクササイズ 第12回

水平面のアプローチ(3)

~股関節部~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎第10回 水平面のアプローチ(1)
      ~頚部~
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 体の水平面のバランスを整えるときに欠かせないのは、股関節の水平面の回旋可動域です。人は歩行時には、胸郭と骨盤を逆方向に動かしていますが、この時に骨盤の回旋の動きを作り出しているのは、骨盤と腰椎の間の関節(椎間関節や腰仙関節)ではなく、骨盤と大腿骨の間にある股関節の動きです。これは、これらの関節の回旋可動域を比較するとすぐにわかります。

 腰椎椎間関節や腰仙関節の可動域が、片側約1度と言われているのに対して、股関節は約45度動きます。そのため、体を捻じるときに股関節の回旋可動域を大きく使う人は、腰部への負担も少なく、腰痛になるリスクも少ないと言えます。スポーツのスイング動作でも、股関節を積極的に使ったフォームの方が、腰への負担が少なく、けがも避けられるので、選手生命も長くなるのです。同じように、治療を行っているときに、大きな力を発揮しようとしたときには、腰部をねじるより、股関節を大きく使い、動きを作り出す方がよいのです。

股関節の可動域チェック法

 仰臥位で足の開き具合を観察し、脚のバランスを見る方法がありますが、これは、股関節の回旋の可動域をチェックする方法でもあります。足の外側が床に近いほど、股関節が外旋し、足が床から立っているほど、内旋しているといえます。中には膝でねじれを作っている人もいるので、膝とつま先の方向が一致しているかどうかも大切なチェックポイントになります。

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