週刊あはきワールド 2017年5月10日号 No.521

治療家のためのセルフエクササイズ 第13回

機能的分離エクササイズ(1)

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎第10回 水平面のアプローチ(1)
      ~頚部~
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 治療家は、ベッドに横たわった患者を治療する機会が多くあります。その状態で、体重を使いながら、下方向に押すことも頻繁にあるのではないでしょうか。この動作が繰り返されると、胸筋群が硬くなってしまうことがよくあります。そのため、胸筋群をしっかり伸ばすことは、大切なセルフケアの一つになります。

 また、腹筋に力を入れ大胸筋を使い下向きに押す動作は、機能的にも異常をきたしてしまう可能性もあります。それは、お腹に力を入れた時に、自動的に大胸筋に力が入ってしまう体の使い方をしてしまうことです。これは、クランチエクササイズを頻繁に行っているスポーツ選手にも見られます。

 クランチエクササイズとは、仰臥位の姿勢で、股関節と膝関節を90度に曲げ、上半身を起こしてくる腹筋を鍛える一般的なエクササイズです。クランチエクササイズは、腸腰筋を収縮させることなく腹筋群を鍛えることができる優れたエクササイズですが、デメリットもあります。それは、このエクササイズを行って疲れてきた時に、肩を前に突き出したり、頭を前に出し、腹筋の負荷を減らそうとする動きに現れます。つまり、腹筋を収縮する時に、胸筋群や前頚部の筋肉群を同時に収縮させてしまう癖がついてしまうのです。これは、良い姿勢を保つ障害となります。良い姿勢を保つためには、腹筋の収縮を伴いますが、その時に胸筋が硬くなっていると、良い姿勢どころか猫背になってしまうのです。

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