週刊あはきワールド 2017年5月17日号 No.522

「気功」を使って鍼灸技術を磨く方法 その10

気の感覚を培う

三丹塾代表 福嶋日出行 


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小児はりと気の感覚

 十数年前、私の所属していた気功体操協会の中国研修で病院見学をした時、小児科に小児推拿で治療している場面や内科で気功治療をしているところを見学しました。日本の病院では考えられないことなので、カルチャーショックを受けたものでした。同時に、小児期、身体が弱く病院での注射がとても怖かった私にとって、小児推拿は子供に対してとても安心で優しい療法だと感心しました。

 免疫力を鍛えるべき幼小児期に、抗生剤やその他の薬で対応する現代医療の一角に、ぜひとも小児推拿や小児はりの手技を加えてほしいと強く思ったものです。皮膚にごく軽い刺激を与える小児はりの手技は、臨床上の体験から気の感覚がとても大事と私は思っています。

 小児であれ大人であれ、気を整えることが治療の中心であることに変わりがありません。小児の場合、病の軽重で全体的に気の流れが整いづらい子や、左右どちらかの手や足の流れが悪い子などさまざまです。風邪などの場合は当然ながら身柱付近に強い冷えがあることもありますし、お腹が冷えている場合もあります。症状のひどい場合、温熱刺激を加えることもありますが、手で根気よく冷えている場所の気の活性を促すことで案外改善していくものです。

 手技の基本は小児の場合、極々軽いフェザータッチで十分なのですが、中には全然反応しない場合も出てきます。そのような場合は軽擦の速度を変えたり、少し強めのタッチで行う必要もあるのです。そうした手技の変化に欠かせないのが中の気を促し連動させていく気の感覚こそが重要と考えています。 

自身の気の感覚を培うこと

 気の流れの感覚は、まず自身の気の感覚を培うことから始めます。これはさまざまな場面で気楽に感覚を確認することでもよいと思います。図1は、虎口(フーコー)という気功体操の手の形です。(A)は親指をやや開き気味のもので、(B)はそれより少し閉じたものです。指先まで気の流れがスムーズなのはどちらでしょうか? 実際にやってみて確認してみてください。
 

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