週刊あはきワールド 2017年5月24・31日合併号 No.523

あはきメンタル~医療コミュニケーション編~ 第6回

治療者と患者の間に発生する問題(前編)

 (1)奈良雅之(2)藤田晶子 


◎第5回(奈良雅之・岡田紘未)
 他職種との交流(まとめ)
◎第4回(奈良雅之・岡田紘未)
 他職種との交流(後編)
◎第3回(奈良雅之・岡田紘未)
 他職種との交流(前編)
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(1)奈良雅之:目白大学大学院心理学研究科教授
(2)藤田晶子:鍼灸師、都内大学院 臨床心理学コース博士前期課程在籍

 前回は「他職種との交流」という視点から、地域医療における鍼灸師のふるまいについてお話しました。他職種との連携がうまくいった後に、問題となるのが患者さんとの関係です。通常、治療院では、患者さんが、腰痛や肩こりの改善など、はっきりとした目的をもって治療を受けにいらっしゃるのがほとんどではないかと思います。

 一方、地域医療では、本人の希望というよりは、家族や他の医療スタッフの勧めで鍼灸治療を受ける場合がまれにあります。そうした治療動機が高くない患者さんに対してどう関わるのか。

 ここでは、鍼灸師であり、大学院で臨床心理学コースに籍を置く藤田晶子氏とともに、心理臨床の相談の中でポイントになる「治療者と患者の間に発生する問題」に視点を定めて、鍼灸における治療者と患者の間に発生しやすい「依存」と「転移」について考えてみたいと思います。鍼灸臨床における「依存」と「転移」については、『あはき心理学入門』第4章(97頁)を参照ください。

 以下は藤田晶子氏の論稿です。
 

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