週刊あはきワールド 2017年10月11日号 No.541

治療家のためのセルフエクササイズ 第18回

バランスを整えるエクササイズ

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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体の左右のバランスを整える

 多くの筋骨格系の障害は、体の片寄った使い方が原因で生じます。日ごろの癖や習慣がこのような片寄りを生み出すこともよくあります。足を組んで座る癖やノートを斜めにして書く習慣などはもちろんのことですが、治療家がいつも決まった姿勢で患者を施術することも、バランスを崩す一因になるかもしれません。

 このような普段の習慣で崩れた体のバランスを取り戻すために、普段行っている動作と逆の動作を行うこともあるかと思います。確かに、これは有効な方法です。例えば、いつも右足を上にして足を組む癖がある人は、左足を上にして足を組むことで、バランスがとれるかもしれません。しかし、逆の動きを簡単にできない利き手などの問題はどうでしょうか。いつも、右手で書いている人は、左手で書くことは実際には難しいと思います。また、投げる、打つなどの利き手を使った動作を伴うスポーツも、反対の動きを行うには、かなりの練習が必要ではないでしょか。

 実際には、その練習に長い時間を費やすよりは、左右を同じように使うことができるエクササイズを行った方が、効率が良いでしょう。この時に注意しなくてはならないのは、単に左右対称な手足の動きを行うのではなく、その動きを体幹の動きと連動させることです。通常の状態では、四肢が動く時には、体幹の筋が先だって動いています。そのため、四肢の動きに左右差があるということは、体幹の筋肉にも、左右差があるからです。体幹の筋の左右差を整えることなく、四肢のバランスだけを整えても、動きのバランスは改善しないのです。

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