週刊あはきワールド 2017年12月6日号 No.548

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第8話

喘息(呼吸困難)の鍼!

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


◎第7話 寝違いの鍼!
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呼吸が苦しいんですが…

 69歳、男性。7年前から、急に喘息様発作が出現して近医を受診したところ、「喘息」との診断を受けて、投薬治療およびステロイド剤の吸引を継続していた。ところが、あまり症状が改善しないため、服薬を中断した。その後も呼気性の呼吸困難は改善せず、特に治療を受けていなかったが、1年前に症状が強くなった(夜間の咳が止まらなくなった)ため、病院を再度受診した。投薬により症状が比較的治まったため、その後は何もしないままで経過している。毎日、咳や痰が出て忙しいときや疲れを感じるときには症状が強くなる。

 病院の治療でも完全に治ることがないことから投薬治療には抵抗があり、しょっちゅう出る咳や痰については、何とかならないものかと思っていたところ、知人から鍼灸治療を紹介されたので、不安を感じつつ来院したとのこと。

初診時初見は?

 痩せ型で、脈は右寸口が沈で無力、舌は暗淡紅で中央から奥にかけて、白厚膩苔がある。腹部は、腹壁全体が緊張し、臍中、臍上、臍下悸があり、右中府の硬結・圧痛、右尺沢、太淵、魚際に圧痛が顕著。背部は肩甲間部が軟弱、無力で痩せが顕著。右脾兪、胃兪、三焦兪、腎兪に縦筋(虚の所見)が認められ、圧痛がある(図1)。以上のことから、呼気性呼吸困難が主訴であること、右太陰経脈の異常が顕著であると同時に、肩甲間部の痩せと軟弱から、肺(心)の異常(陽気不足)が目立つ。また、原穴診では、太淵、太白の発汗がある。
 

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