週刊あはきワールド 2018年2月7日号 No.556

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.46-1

がん化学療法に伴う末梢神経障害に対する接触鍼による治療(1)

~概説~

はり灸夢恵堂 津田昌樹 


はじめに

 「がん」は死因の第1位で、平均寿命が長くなった現在では二人に一人が生涯にがんに罹患すると言われています1)。「がん」そのもの治療に加え合併症や治療の副作用、心理的ケア、社会的な整備など「がん」にまつわる多くの課題が山積しています。現代医学で十分な効果が得られない部分において、日本における伝統医学である鍼灸治療は様々な場面で有用である可能性が考えられます。その中でも今回は「がん化学療法の副作用による末梢神経障害(chemotherapy induced peripheral neuropathy,以下 CIPN)に対する接触鍼による治療」について著者が行っていることを概説し症例を提示します。

がん化学療法

 「がん」は現代社会では最重要視されている疾患であるだけにその治療薬や治療法の研究は日進月歩で次々に新たな治療法が提案されていますが、発達途上のものも多く、現在は三大治療といわれる手術療法、放射線療法、化学療法が主な治療として行われています。手術療法や放射線療法は局所に限定したものには有効ですが、全身を治療対象とするものには化学療法が用いられることが多くあります。化学療法は主に表1のような目的で行われます。
 

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