週刊あはきワールド 2018年3月7日号 No.560

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.47-1

後頭神経痛はこう治す!(1)

~後頭神経痛に対する私の鍼灸治療方法~

慶福針灸 竹田博文 


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(1)はじめに

 皆さんはどのような症状や病態の患者さんを扱うことが多いでしょうか?

 もちろん、それぞれの地域性や、先生方の得意分野によって内科系の病態を多く扱ったり、あるいは運動疾患が得意であるなど意見は異なるでしょう。

 筆者の治療所を訪れる方々の多くは、身体のどこかの痛みやこり感の解消 を求められます。つまり、重篤な疾病に伴うものではなく、日常生活の疲労や仕事・作業に起因する症状であるようです。特に最近はパソコン業務が増加している時代やストレス社会を反映してか、「肩こりがつらい」、「肩がこると頭痛がする」などといった愁訴の解消を求めて来院される方が増えている傾向が見られます。

 したがって、肩こりや肩こりに伴って生ずる緊張性頭痛などを取り扱う機会がはなはだ多くなっていますが、頭痛を訴える中に後頭神経痛が紛れ込んでいることを時に経験します。そこで、日頃筆者が行っている後頭神経痛の対症療法としての鍼灸治療について述べてみたいと思います。

(2)後頭神経痛とは

 後頭神経痛の症状や一般的に行われる医療機関での治療については、ここで述べるまでもなく成書などに詳細に記載されていますし、最近はインターネット等で簡単に調べることが可能です。ただ、文字数を稼ぐという姑息な思惑があるので、要点を記すことをご了解ください。

1.神経の走行と分布
 後頭神経とは大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経の総称であり、これらの神経痛を一括して後頭神経痛といいます。

 解剖書によると大後頭神経は第2頚神経後枝から始まり、環椎と軸椎の間で下頭斜筋の下縁に出て頭半棘筋、僧帽筋を貫いて上項線の辺で皮下に現れ後頭部から頭頂部の皮膚にかけて分布しています。

 小後頭神経は第2、第3頚神経から始まり、胸鎖乳突筋後縁に現れ、その縁に平行して上行し後頭に達すると、大後頭神経と大耳介神経との間で耳の後部や後頭部(主に側頭部)の皮膚に分布しています。そして大耳介神経は胸鎖乳突筋後縁中央に現れ、耳介前部、耳介後部の皮膚、耳下腺部の皮膚に分布すると記されています(図1)。
 

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