週刊あはきワールド 2014年11月12日号 No.401

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第6回

肩甲骨周囲筋の見方、治し方(その2)

~肩甲骨の協調性~

ATC&鍼灸師  山下貴士 


 

肩甲骨周囲の筋の協調性

 肩甲骨周囲の筋肉には、柔軟性とともに高い安定性も求められます。なぜなら、上肢が大きな力を発揮するときに、肩甲骨は動きの土台となるからです。土台がぐらついてしまうと、力を発揮できないだけでなく、動きの正確性も損なわれます。

 長時間、書き物をした後に肩甲骨周りが、張ってきたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。これはまさに、字を書くという細かい作業を行うことにも、肩甲骨周囲筋が大きな役割を果たしていることを示しています。

 また、正確なコントロールが要求されるピッチャーやテニスのサービスにとって肩甲骨の安定性は何より必要なことです。そのため、肩甲骨の周囲筋が弱いのに、いくら投げ込みやサーブ練習を行ってもコントロールは良くはなりません。それどころか、体の他の部位に大きなストレスとなり、障害の原因にもなりかねません。

 肩甲骨周囲筋が安定性を発揮するには、協調性がとても大切です。「協調性」とは、安定性を担うべき筋が収縮し、そうでない筋はリラックスしている状態です。この原則は、基本的には体のどの部分でも同じです。しかしながら、肩甲骨は多方向に動くことができるため、代償作用が起きやすく、その分、肩や肘の関節に余分な負担をかけてしまいやすいので、特に注意が必要です。

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