週刊あはきワールド 2014年12月3日号 No.404

東洋医学・夜話…現代医が見た〔針灸治療の特性〕と、現代社会での活かし方<痛み編> 第10話

痛みのための「東洋医学による診断法」

西田順天堂内科院長 西田皓一 


◎<痛み編>第7話
◎<痛み編>第8話
◎<痛み編>第9話
 
 東洋医学には、伝統的な診断法があるが、ここでは痛みの治療のために、大事な診断のためのチェック・ポイントに限局して、述べてみたい。

 痛みの治療のためには、下記のことが大事である。

① 病んでいる部位が、どの経脈に属しているのか?
② 触診により圧痛硬結を探す。
③ 瘀血の存在の有無を調べる。その他の痛みの病因(寒熱、痰飲)を探す。

 この中でも、特に見逃されやすいが大事なことは瘀血(静脈系末梢循環障害)の存在である。なかなか治りにくい痛みは、この瘀血によって気血の流れが障害されて、痛みが生じている例である。

 現代医学では「瘀血」の病理観がなく、また瘀血を診断する目を持っていない。そのために人には同じように見えても、「瘀血」の存在に気づかない。やはり「東洋医学の目」で見ると瘀血の存在は簡単に判断することができる。難治性の疾患には、この瘀血が大きく関与している。難治性の痛みや、他の難治性の疾患には、刺絡という東洋医学独自の治療手段で簡単に治すことができる。

 「瘀血」のほかに、病理的産物として痰飲(余分な水分)があるが、痰飲は痛みには瘀血ほどには大きく関与しないようである。 

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