週刊あはきワールド 2014年12月10日号 No.405

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第7回

上腕の筋肉の見方と治療法

ATC&鍼灸師 山下貴士 



 上腕には、肘を動かす上腕筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋があります。上腕筋は、一つの関節の動きをつかさどる単関節筋で、肘を屈曲します。上腕二頭筋も肘を屈曲しますが、同時に肩も屈曲する二関節筋です。上腕三頭筋は、上腕筋、上腕二頭筋とは逆に肘を伸展させます。また、肩も伸展させる二関節筋です。

 肘に対する作用という点では、上腕筋と上腕二頭筋は同じ屈曲筋グループですが、関節をまたいでいる数という点では、上腕二頭筋と上腕三頭筋は同じ二関節筋グループの筋ということができます。

上腕二頭筋の関わる障害とその対処法

 上腕二頭筋は、食事をしたり、口にものを運ぶときに必要な肘の屈曲、回外と肩の屈曲という作用がある摂食筋です。そのため、この筋に麻痺が起こると、自分で食事ができなくなるので、生命にも関わるともいえます。このような理由で、上腕二頭筋には筋が弱化することは少なく、むしろ痙縮が起こりやすいのかもしれません。また、筋肉ムキムキの人というと、肘が軽く曲がり、上腕二頭筋に短縮が起こっている人をイメージする人も多いのではないしょうか。つまり、上腕二頭筋は、短縮しやすく、ストレッチが非常に効果的といえます。
 

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