週刊あはきワールド 2014年12月17日号 No.406

東洋医学・夜話…現代医が見た〔針灸治療の特性〕と、現代社会での活かし方<痛み編> 第11話

「ペイン・クリニック」のための針灸治療(1)

~取穴法および刺針方法の種類と特徴~

西田順天堂内科院長 西田皓一 


◎<痛み編>第7話
◎<痛み編>第8話
◎<痛み編>第9話
◎<痛み編>第10話
 
 東西医学を利用した著者の臨床経験から、痛みの治療手段としては針灸治療が鎮痛効果に優れている。現代医学による神経ブロック、鎮痛剤の内服やシップの効果は、針灸治療のそれにははるかに及ばない。しかも針灸治療は即効性と安全性に優れている点も特筆すべきである。神経ブロックで鎮痛効果がなかった人に対して、針灸治療を行ったら即効性があったという例を何例も経験してきた。また、「整形外科で治療を受けていたが、なかなか痛みが取れないから …」と循環器科を専門とする内科医のところに受診する例が後を絶たない。いわゆる「悩める痛みの患者」がさ迷っているのである。

 針灸治療にはいろいろな種類の方法があるのだが、著者は、主に刺針、刺絡と火針で対応している。これらの治療でも十分に効果が得られるのである。

 前回は、痛みがある場合の対処として、まず「痛みのための東洋医学的診断方法」について述べた。今回は、どこに「取穴」するのか、次いで、いくつかある刺針方法のそれぞれの特徴と適応状況について説明したい。さらに次回ではそれぞれの手技について説明する。

どこに、取穴するのか?

 治療のために取穴する場合、①「経絡」を利用して、患部と離れた遠所に取穴する、②疼痛のある局所に取穴する、③遠所取穴と局所取穴とを併用する方法がある。以下に順次、説明したい。

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