週刊あはきワールド 2014年12月17日号 No.406

在宅ケア奮闘記 その96

余命幾許もないと思われていた呼吸不全と認知症?状態のTさんが「ダメよ、ダメダメ」と言えるほど元気になった!

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


 
 半年前にケアマネジャーからの要請で引き受けた患者Tさん(80歳女性)。娘さんと二人暮らし。娘と言っても私と同じ歳。しかし私の歳はこの娘さんには決して言わない。できるだけ年上のお姉さまに話をするかのように敬語で対応している。

初回のアセスメントがいきなりカンファレンスに

 初回のアセスメントの時はケアマネジャーが同行してくれた。患者さんと話をしようとしたとき今まで介護保険で利用していたデイサービスからものすごくよく喋るヘルパーと理学療法士が突然参加してきた。レンタルの事業者もやってきた。狭い部屋は人だらけになり私が一番大人しかったので部屋からはじき出されて廊下から顔を部屋に入れる格好で会議が始まった。

 Tさんは背臥位でベッドに寝ていた。大きく口を開け口呼吸のみで絶えずハアハア言っている。それも肩で息をしていて何を話してもハフハフと言っているようで意味がわからない。入れ歯はあるものの外しているし、呂律も回っていない。でも私たちの言うことは理解できているように見える。

 私は自分の立ち位置がわからないままに、ケアマネジャーが話を始めた。「Tさんは3カ月入院していて、これは退院後のサービス開始にあたってのカンファレンス(サービス担当者会議)である」と説明を始めた。私はそれにいきなり参加させられていた。

 入院前は自分で歩き、デイサービスでも進んで運動を行っていたが、風邪をこじらせたのか心拍数増大で呼吸不全、意識が朦朧状態となり認知症状を呈して緊急入院したようだ。しかしこれと言った原因はわからなく退院となった。足腰が冷たく力が入らないという。

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