週刊あはきワールド 2015年2月11日号 No.413

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.11-1

リウマチ膠原病はこう治す!(その1)

~私の鍼灸治療法~

埼玉医科大学東洋医学センター 小俣 浩 


リウマチ膠原病とは?

 リウマチ・膠原病は、厚生労働省特定疾患調査研究分野・難治性疾患克服研究事業対象疾患にも指定される難病が含まれる疾患群である。本疾患群は、疾患概念により様々に分類され結合組織疾患、自己免疫性疾患、リウマチ性疾患や一般的には病理学的分類である“膠原病(Klemperer、1942)”と呼ばれることが多い(図1 リウマチ膠原病の臨床分類)。また、寛解と増悪を繰り返す慢性・炎症性疾患で、自然経過中に軽快する多臓器障害性疾患とも言われ、病因としては免疫異常説・遺伝説・感染説が考えられている。

 

















 広義の自己免疫疾患は、臓器特異的自己免疫疾患と全身性自己免疫疾患に分類されるが、膠原病は特に全身性自己免疫疾患に属し、疾患感受性遺伝子と関係する。これらの患者群には、古典的膠原病に類縁疾患を加え、大凡、関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:以下RA)、全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:以下SLE)、強皮症(Systemic Sclerosis:以下SSc)、多発性筋炎・皮膚筋炎(Dermatomyositis:以下DM / Polymyositis:以下PM)、結節性多発動脈炎(Polyarteritis nodosa:以下PAN)、混合性結合組織病(Mixed Connective Tissue Disease:以下MCTD)、シェーグレン症候群(Sjögren Syndrome:以下SjS)等が含まれ、こうした膠原病患者の国内の疫学では、RAが最も多く60万人、SLEが4万人、SSc・DM/PMが1万人超、MCTDが8千人、SjSが10万人を超えるとも言われ、それぞれ好発年齢には差異があるが、ほとんどの膠原病に女性患者の比率が高い。

 鍼灸治療は、こうした患者群の有する様々な臨床症状(図2 リウマチ膠原病の臨床症状)に対する効果が期待され、その有効性を示唆する研究報告は数多い。特にRAを中心とした関節・筋症状(関節痛、関節腫脹、朝のこわばり、筋肉痛等)や皮膚・粘膜症状(レイノー現象、皮膚硬化、潰瘍等)、乾燥症状(眼の異物感、口内乾燥、鼻の乾燥等)に対する研究論文は、NIH consensus statement(1997)公表以後、欧米から数多く報告されるようになった。


















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