週刊あはきワールド 2015年2月11日号 No.413

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第9回

手の機能的動作を用いたリハビリエクササイズ

ATC&鍼灸師 山下貴士 



 一般に、手というのは手関節から先のことで、手関節から肘関節までを前腕、肘関節から肩関節までを上腕といいます。人間の体には約200の骨がありますが、その中の約4分の1の骨が手にあり、この骨の多くが手の関節を形作り、複雑な動きを可能にしています。

 指先は体の中でも、最も敏感な部位です。これは、ハエの平均的な重さ0.02gよりも、軽い重さにも反応できるそうです。指先には、神経終末が多く集まっており、井穴の位置する場所でもあるので、指先をもむ行為そのものが、自律神経の調整になり、一つの健康法としても成り立っています。

 また、手や指先を使うことは、老化防止にもなるといわれます。これは、脳における手の支配領域が、大きいからです。人間が他の動物に比べ、知的で脳が大きいのも、手で道具を使うようになったことが、大きな原因という説が有力です。

 このように、手は、手の機能だけでなく、人間が健康に生きていくうえでとても大切な役割を果たしています。このことは、手が適切に動くことは、体の他の部位に影響を与える大きな可能性があるともいえます。

手の機能的動作とリハビリエクササイズ

 手や指は、その役割が大切なために、リハビリエクササイズもそれだけ重要になってきます。特に大切なのは、指や手のリハビリにおいては、単に筋力強化を行ったり、柔軟性をアップして可動域が広がっても、適切な機能が回復するとは限りません。これらの部位においては、動きの特徴を考慮に入れて、筋力や柔軟性を向上させていくことが大切になってきます。
 

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