週刊あはきワールド 2015年4月8日号 No.421

■インタビュー なぜあはき師になったのか File 2-2:小野田茂師

スペインに渡った日本人指圧師(その2)

~阿是指圧はこうして誕生した~

 【聞き手】あはきワールド編集人 


 

治療院を開業するのには苦労せず、労働許可証の取得に苦労した

―― ところで、日本で指圧師として生きるのではなく、スペインに渡ろうと思ったのはなぜですか。


小野田茂氏
小野田やはり一度スペインのバルセロナで1年半ほど生活したという地の利とスペイン語圏内ということで南米のたとえばメキシコでもどこでもよかったのですが、友達のスペイン人が何人かいて、「今のスペインはよくないけど、スペインもきっとよくなるよ」という言葉に押されてスペインを選びました。

 1990年代のスペインは、EC加盟、万博、オリンピックと勢いはありましたね。今のバブルのはじけをだれが予想したでしょうか。そんなわけでスペインに居座り始めました。スペインは気候的に大変しのぎやすく、食べ物の食材も豊富で大変住みやすい国です。

―― 日本から遠い異国、スペインで治療院を開業するわけですから、さぞかし苦労されたのでは?

小野田外国、特にヨーロッパは、言語によるコミュミケーションがすべてです。その点スペイン語は以前から勉強していたので、日常会話は何とかできましたが、やはり医学的な単語を知らないと話にならないと思い、それを徹底的に頭に叩き込みました。医者が来院すればそれなりの単語で勝負しなければならないので、ほかの分野は片言でも筋肉の名前や病名はがんがん覚えました。

 また、スペイン人は指圧自体になじみがないので、「俺は浪越指圧をする」と言っても指圧のブランドなど何の役に立ちません。自然治癒力を高めるから週1回の施術を推奨しても理想通りに患者さんが来るわけがありません。
 

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