週刊あはきワールド 2015年5月6日号 No.424

【新連載】ペーパー鍼灸師“脱出”大作戦 第1回

治療は手段に過ぎない

遊心堂鍼灸院 鈴木唯史 


 はじめまして、鍼灸師の鈴木唯史(すずきただし)と申します。2006年に鍼灸専門の鍼灸院を開業し今年で10年目になります。臨床業務と並行して、東洋思想をビジネスや社会貢献の場面で応用する研究をしています。

 このたび、「ペーパー鍼灸師“脱出”大作戦」というタイトルの連載をさせていただくことになりました。テーマは、はり灸免許を取ったけれど鍼灸師として活動していない状態、いわゆる「ペーパー鍼灸師」からどうやって抜け出すのかについて、考え方や具体的な方法をお伝えしていきます。

 なぜ今回このようなテーマを選んだかというと、ひとりでも多くの鍼灸師が活躍することで社会はもっと良くなると信じているからです。

 いろいろな職業がある中からあなたが鍼灸師という仕事を選んだのには、きっと目的があるはずです。利益の追求や社会的地位を得るということよりも、困っている誰かに貢献したいという信念や理想をお持ちだと思います。

 その信念を実現することができたらそれは素晴らしいことですし、そうすることで救われる人が増えればより幸せな社会になると信じているからです。

 では、早速本題に入りましょう。

はじめに治療法を決めるのは間違い

 鍼灸師を目指すうえで多くの人が最初にすることは、どの治療法を選ぶか、ということかと思います。日本の鍼灸には中医学のようなスタンダードは存在しません。これから自分がどんな技術を身につけたらよいか、数ある治療法の中から自分で選択をしなければなりません。

 でも実際には結構難しいですよね。学生だった当時、私自身も迷いました。そもそもどんな治療法があるのかもわかりませんし、他の治療法との違いもよくわかりませんでした。このはじめの一歩で長年迷っているという方も多いのではないでしょうか。
 

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