週刊あはきワールド 2015年5月13日号 No.425

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.14-1

頭痛はこう治す!(その1)

~中医学に基づく頭痛の鍼灸治療法~

東海大学医学部付属大磯病院鍼灸治療室 髙士将典 


はじめに

 日本の人口1億2千万人のうち、約3000万人が頭痛もちと言われている。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛である。

 また歴史上の人物や有名人にも罹患者が多い。古くは平安時代、平清盛や後白河法皇などもその一人だ。特に後白河法皇の頭痛はひどく、清盛に命じて頭痛治癒の寺(三十三間堂)を建立させたほどである。また最近では、イチロー選手が、ヒットが出ないときには、試合後、自身への怒りで、頭痛、吐き気、そして嘔吐することがあるといっている。これは「片頭痛」の一種と考える。また小生の大好きなブルース・リーも頭痛もちであり、友人の鎮痛剤を服用し、アナフラキシーショックにより亡くなっている。

 頭痛は、日常臨床でよく診る主訴の一つである。患者さんが訪れたときに、どう考えて治療するか紹介したい。

 医療人として、この頭の痛みは私の手に負えるものなのか? つまり鍼灸の適応症なのか? を判断し、その後中医学的に治療することが筆者のスタンスである。

頭痛の鑑別

 頭痛は、国際頭痛分類第2版(ICHD-Ⅱ:2004)にて3群、14大項目に分類され、さらに194の小項目に細分化されている。その後、知見の集積や頭痛学会内外の意見がまとめられて、2014年に国際頭痛分類第3β版(ICHD-Ⅲβ)が発表された。まずは、目の前の頭痛が、一次性頭痛か二次性頭痛か鑑別する必要がある。
 

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