週刊あはきワールド 2015年6月10日号 No.429

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第13回

腰痛予防エクササイズ1

~腰椎屈曲エクササイズ、腹筋運動の再考~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


腰痛と腹筋運動

 腰痛だという人がいると、「腰痛には腹筋だ」とばかりに、やたら腹筋運動を勧める人がいます。しかしながら、薬と同じようにエクササイズも、使い方を間違えると、効果が出ないばかりか、逆効果になりかねません。腹筋運動も、よく行われているエクササイズだけに、目的を考えずにやり方を間違えると、効果がないばかりか腰痛を招くこともあります。

膝を伸ばして行う腹筋運動がなぜ行われなくなったか

 おそらく、仰臥位で膝を伸ばし、足を固定したまま行う腹筋運動は、多くの人が経験したことがあるかと思いますが、現在ではこの方法での腹筋運動は、ほとんど行われていません。この腹筋運動は、腹筋を鍛えているにもかかわらず、腰が痛くなるというおかしな現象が起きることがあります。

 これは、足を固定しているため、上体を起こすのに、腹筋が疲れると最終的に腹筋ではなく、腰椎と股関節に付着している腸腰筋を使って持ち上げてしまうからです。この動作は、正しく腹筋を鍛えることができないだけでなく、この動作を繰り返し行っていると、背骨に付着している大腰筋(腸腰筋は大腰筋と腸骨筋からなる)が、背骨を伸展方向に引っ張ってしまいます。その結果、腰を過伸展させ、最終的に腰を痛めてしまう可能性があります。

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