週刊あはきワールド 2015年6月24日号 No.431

あはきメンタル~基礎編~ 第3回

腰痛とこころ(3)

~怒り・抑うつと腰痛~

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


 
 前回は、怒りと腰痛感が関係することについて、私たちの調査研究のデータを示しながらお話しました。怒りは、心臓血管系障害のリスクを高めるといわれているタイプA傾向(攻撃性と敵意、時間切迫感や焦燥感、競争性などの認知・行動傾向)とも関連し、心身の健康に多大な影響を及ぼす感情です。一方、抑うつは慢性腰痛に関わる要因として注目されており、抗うつ薬の処方により腰痛が軽減した事例などが報告されています(笠原2010)。

 高士と和辻(2015)は、質問紙調査により、怒り・抑うつとあはき臨床で用いる五臓の概念との関連を調べています。その結果、怒りは「肝」の概念と、抑うつは「肝」のほか「心」「脾」の概念と関連することを実証的に明らかにしています。

 今回は、腰痛に関連する感情として注目される怒りと抑うつを取り上げ、その関連性について述べるとともに、それらに影響する個人特性としての完全主義を取り上げ、腰痛との関係についてお話したいと思います。加えて、メンタル面からの腰痛予防法についても触れてみたいと思います。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる