週刊あはきワールド 2015年7月1日号 No.432

ビギナー鍼灸師事始めの記 第2回

喜ばれる喜び

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師/ジャーナリスト 山田寿彦 


原発事故避難者にボランティア施術

 「お試し無料でちょっとお願いできませんか?」。ボランティア施術を知人に頼まれた。対象者は福島原発事故による放射能汚染を逃れ、道内で避難生活を送っている人たち。札幌市内に場所を用意してもらった。口コミで伝わり、6月の延べ3日間で子供を含む約20人に指圧とお灸をした。無償でも、私にとっては良いトレーニングの機会になった。

放射能汚染を過小評価する収束の絵図

 問診すると、事故当時(2011年3月11日)の居住地は東北から関東一円の広範囲に渡っている。避難を決意した理由やいまの健康状態などを聞いているうちに、日本政府は福島原発事故の放射能汚染を「限定的」と過小評価し、原発本体の周辺地域を除いて被害はなかったように見せかける収束の絵図を描いているのではないか、と思えてきた。

 このところの報道によると、福島県では避難指示の解除に向けた動きが加速しており、避難民は帰還を促されている。被曝線量の安全基準(上限)はこれまでの「年間1ミリシーベルト」が「年間20ミリシーベルト」と原発労働者並みに大幅に緩和された。これに異を唱えると、「復興を妨害するのか」「風評被害を助長するのか」とバッシングを受ける風潮がまさに政治的につくられている。政府の描く収束の絵図を理論的に支えるために、御用学者・御用ドクター・御用メディアが総動員されている。
 

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