週刊あはきワールド 2015年7月8日号 No.433

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.16-1

膝痛はこう治す!(その1)

~膝痛に対する私の鍼灸治療~

いやしの道協会顧問、東洋鍼灸専門学校非常勤講師 大浦慈観 


養生のアドバイス

 膝関節の変形は、閉経後の60歳以降の肥満ぎみの女性に多くみられ、ホルモンの変化による骨粗鬆症の進行、慢性的な膝関節面への荷重、運動不足による下肢筋力の低下がその基盤にあります。関節の変形は慢性進行性のものですので、進行を遅らせる工夫が必要です。

 そのためには体重を減らし、できるだけ負荷をかけないようにするとともに、大腿四頭筋を中心に下肢筋力をつけて、関節面や靭帯への負荷を軽減する工夫も必要です。最近では温水プールでよく歩くリハビリ訓練も、高齢の女性自ら行われています。臥位での下肢拳上運動や自転車こぎ運動もよいでしょう。

 膝関節の変形がみられるようになった場合は、正座はできるだけ避け、イスやベッドでの生活に切り替える方が、進行を遅らせ疼痛を予防し転倒のリスクを減らす意味では良いでしょう。変形が顕著になってから、儀礼の場にて正座を続けたため、膝痛が悪化したケースはよくみられます。

 坂道や階段の上り下りは、膝痛を悪化させます。特に階段を下りる場合は、関節への負担が大きいため注意を要します。できるだけ手すりや杖を利用する工夫も必要です。

 冷房や寒さによる下肢の冷えは、膝周囲の軟部組織を拘攣させ、血流を阻むため、膝痛を悪化させます。それゆえ、レッグウォーマーや膝サポーターを着用して、下肢の血流を良くし筋肉や軟部組織の柔軟性を保つとともに、膝の動揺性をカバーする意味でも、疼痛の予防になるでしょう。

鍼灸による治療

 膝関節周囲の痛みは、打撲や過労ばかりでなく、冷えや瘀血の滞りからも起こります。小学生の成長痛やスポーツ障害としても膝痛はよくみられます。男女、年齢、体型の違いにより、原因はさまざまなので、何が主原因であるか鑑別することが治療の早道です。
 

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