週刊あはきワールド 2015年7月15日号 No.434

在宅ケア奮闘記 その103

認知症のHさんが歩行訓練に使った手押し車が突然消えた驚愕の理由

訪問リハビリ研究センター代表  西村久代 


 
 Hさんは認知症があり、変形性膝関節症も腰痛症もある。頚椎の変形が著しく、頭が前にカクンと垂れてしまっていて重心のバランスが悪く、何かに摑まらなければベッドからの立ち上がりも歩行もできない。トイレに行くのにも時間がかかるのでリハビリパンツは常時履いている。

右大腿骨頚部骨折で入院、リハビリに励む

 ある朝、ヘルパーさんが行くとおしっこでベッドがビシャビシャに濡れていた。Hさんはうずくまり、痛がって動くことができない。右大腿骨頚部骨折であった。

 「骨粗鬆症が進み脆くなっているが転倒のような強い衝撃がなければ大腿部の頚部骨折はしない」と担当医師は言うが、本人は覚えていないと言う。本人曰く「お腹が痛くなって動けんようになった」と言っていた。

 整形外科病院に入院して1週間ほどはベッドに寝たままで重石を付けて固定されていた。そして手術。骨を形成させるセメントを入れて補正し、頑丈な人工骨頭の置換手術が行われた。

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