週刊あはきワールド 2015年8月5日号 No.436

ビギナー鍼灸師事始めの記 第3回

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鍼灸・あん摩マッサージ指圧師/ジャーナリスト 山田寿彦 


◎第2回 喜ばれる喜び

妻襲ったダブルパンチに何もできず

 妻は私と同じ54歳。小柄でやせ形。見るからに虚証タイプで、冷えが強い。真夏のこの時期でも靴下をはいて寝ている。からだはあっちが痛い、こっちが痛いと不定愁訴のかたまり。不定期に襲ってくる頭痛の時など、「頭をかち割りたい」と言ってはうめいている。

 性格は疑り深く、自己肯定感が弱い。口には出さないが、鍼灸なんて本当に効くのかと多分、心のどこかで思っている(私も日々その疑念と闘っているが…)。学生だった4年ほど前、「心の病を得意にしている」とHPで宣伝していた東京の鍼灸治療院に連れて行った。10回の回数券を4万円で買って通った。何の効果もなかった。実はこの時がいまの師匠との出会い。「俺、あんたのかみさんは苦手だ」。師匠はさじを投げた。

 その妻が昨年暮れごろから膝の痛みを訴え出した。師匠に仕込まれたお灸をしても全く効かない。整形外科で変形性膝関節症と診断された。医師は「完治はしません。付き合っていくしかない」と言うのみ。

 『週刊あはきワールド』で膝痛には外胞肓のお灸が効くという記事を見つけた。お灸が効くなら指圧もいいのかもしれないと思い、妻の外胞肓とおぼしきあたりに見当をつけて押したら彼女、「ギャッ」と悲鳴を上げた。翌日、「腰が痛い」と訴える。整形外科に行かせると、椎間板ヘルニアの診断。指圧の刺激が原因になったのかどうかは分からない。医師は「そういうことはないと思う」と言ったが、時系列的には疑われても仕方がない。一般の患者様だったら何を言われたことか。

 妻にはいま、典型的な坐骨神経痛の症状が出ている。歩いていると右足が自分の足ではないみたいな感覚になるという。どうしたらいいのか、わけがわからない。取り合えず毎日足湯をさせている。発泡スチロール製のフットバスにお湯と入浴剤を入れ、茶の間に運ぶ。30分ほどつかっていると、からだ全体がじわっと温まるようだ。よくはなっていないが、悪くもなっていないので、まあまあいいのだろう。妻を治せたら名人級かもしれない。わが妻を、自信を持って診ていただける方がいらっしゃいましたらご一報くださいませ。

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7月9日(木)~Sさんに3度目の治療も効果なし

 初のお客になってくださったシェフのSさんから予約をいただいた。5月17日、6月14日に続いて3回目。約2週間のヨーロッパ旅行を終えたばかりで、旅先で右足のかかとの痛みに悩まされたという。

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