週刊あはきワールド 2015年8月26日号 No.439

Let’s はりきゅう遊学 第16話

臨床あるある

~クレーマー予備軍・刺絡のリクエスト・やるかやらないか~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


 
 臨床現場では、様々なタイプの患者さんとの出会いがあります。ときには、初診時にクレーマー予備軍のようなかたに遭遇することがあります。また、主訴以外に精神疾患(いわゆる心の病)を抱えているかたや、病院(医師)の治療で思うような改善がみられないというかたなどもいます。中には、鍼灸治療(または施術者自体)の信者のようになってくれるかたも稀にいますが、こちらの対応如何でモンスター・ペイシェントに変貌してしまうことも少なくありません。

 まあ、鍼灸治療は生身の人間相手の仕事なので、いろいろと大変ですよね。

クレーマー予備軍

 先日、こんな患者さん(女性・40代半ば)と遭遇しました。主訴は、「慢性疲労と目の疲れからくる首肩のひどいコリ」(患者さんの表現のまま)。問診時、声が大きく早口(いわゆるマシンガントーク)で以下のような情報を教えてくれました。

 20歳前から海外に渡り、ずっと向うで仕事(ダンサー)をしていたそうで、10年くらい前から体調が悪くなり、上記のような症状にずっと悩まされてきたとのこと。そして、5年前にとうとう仕事ができないような状態に陥ってしまったので、帰国して実家にお世話になっているとのことでした。そのとき、現地の医師に「慢性疲労症候群?」と診断されたそうです(日本に帰国してからも別の医師から同様の診断を受けているとのこと)。現在は、生活のために以前の仕事とはまったく畑違いの別の仕事(調理関係)をしているそうで、転職中(求職中?)とのことでした。

 また、某エステサロンで◯◯フェイシャルという施術を受けたら、「顔面(の皮膚?)が下垂して、顔貌が変わってしまった」「眼瞼下垂にもなった」とのことで、そのエステと揉めていることをやたらと強調していました。

 こういうかたは、クレーマー予備軍の可能性があるので要注意です。
 

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