週刊あはきワールド 2015年9月9日号 No.441

『難経』私考 その36

解剖学と蔵象学

欅鍼灸院 名越礼子 


◎その35 肝に二葉

42難では臓腑の解剖知識を記述

 42難では、臓腑の解剖知識について記述されていますが、これは『霊枢』三十一腸胃篇と『霊枢』三十二平人絶穀篇にあるものです。しかし、『霊枢』では、五臓についての記述はありません。おそらく五臓についての記述も元はあったのだと考えられますが、失われていて、『難経』に残されている、ということではないでしょうか。

 医学を実践する者にとって、解剖学はとても重要です。鍼灸師はメスを使うわけではありませんが、針を体内に刺入するのですから、基本的な知識は当然必要です。しかし、西洋医学が考えるのと同じ範疇で解剖を考えるなら、古代中国医学が遺した大切な情報認識を逃してしまうことになりかねません。

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