週刊あはきワールド 2015年9月23・30日合併号 No.443

Let’s はりきゅう遊学 第17話

梯子(はしご)

~はしご鍼・急いては事を…・果報は…待て~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


 
 今月初旬に、スペイン(バルセロナ)でお灸のワークショップ(International Okyu Workshop Ⅱ 2015)が開催され、私も講師の一人として参加してきました。今回は、深谷灸法のみにテーマを絞っての講習でした。受講者は約30名(海外在住の日本人2名以外は、すべて外国人)で、日本の鍼灸学校の講義とは雲泥の差の熱心さで時間が足りないくらいでした。(以下、余談)今回は現地で鉄道のストライキに遭って(なぜか2年前にも同じ目に…)移動手段が急遽バスに変更になったり、帰りの飛行機でスーツケースが届かなかったりなど若干のアクシデントがありましたが、やっぱり私の日頃の行いのマイレージが不足していたのでしょうか?

はしご鍼

 店や場所を変えてお酒を飲み歩くむことを「梯子酒(はしござけ)」、「梯子飲(はしごの)み」と呼びますが、病院や治療院を同じ日に「はしご」するかたも稀におられるようです。先日、某鍼灸院の鍼灸治療を受けた直後(2~3時間後)に御来院という、いわゆる「はしご鍼」の患者さんを治療しました。

 患者はAさん(30代男性)。主訴は、頭痛(とくに右後頭部)と不眠。首から肩にかけての凝りが慢性的に取れず、2週間前ぐらいから頭痛に悩まされているとのことで、整形外科や漢方のクリニック(四逆散?を処方されたらしい)、鍼灸院に通ったそうですが、「全く良くならない」と訴えていました。参考のための、「その鍼の先生のところでは、どんな治療をしましたか?」と尋ねてみると、「頭には鍼を打って電気を流して、全身に鍼を打ってくれた」「今日は(鍼灸治療を)やる前より凝りと頭痛がひどくなった」とのことでした。口調は早口で、声が大きく、やたらと焦っている感じで、身体の不調の裏に心の問題や精神疾患を抱えているんじゃないかという感じでした。ちなみに、奥さんを同伴されていました。
 

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