週刊あはきワールド 2015年10月14日号 No.445

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第17回

膝関節 その1

~股関節の影響~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


膝関節とは


図1 股関節や腰椎、あるいは
足や足関節の障害から生じる
膝痛は多い
(ヒューマンワールド刊『クリニ
カルストレッチ』P112,図15-1よ
り転載)
 膝関節は、人体最大の関節で、作用は若干の回旋はあるものの基本的には屈曲、伸展です。そのため、膝は、体幹から生み出した力を地面に伝え、地面から受けた力を体に伝える重要な関節でありながら、関節の動きが矢状面のみなので、力の逃げ場がなく、スポーツで最も障害の多い部位の一つとなっています。

 そのため、膝を鍛えることが、障害予防のために膝の屈曲伸展を中心に行われることがあります。このことは、膝周りの筋力低下が原因で障害に至るような高齢者や肥満、運動不足の患者の場合は当てはまるでしょうが、スポーツを日常的に行っている選手のスポーツ障害への対処として、適切とはいえません。実は、スポーツ選手の場合、膝を鍛えるだけでは不十分なことも多くあります。それは、スポーツは動きが原因の障害が多く、下肢の場合は、常に股関節、膝関節、足関節の三関節が連動しながら動くため、膝の障害は、もともと動きの少ない膝関節に負担をかけるような動きをした、股関節、足関節の問題とも言えるのです(図1)。

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