週刊あはきワールド 2015年10月14日号 No.445

随想

Subcultural Acupuncture (その7)

~大事な限界~

Body & Soul 箕輪政博 


1.想起

 よく、完璧な者はいないという。神が万能でないように、科学も完全ではない。そして、地球の自然にも限界があり、これが科学ではまだ読めない。地震や津波、火山噴火の限界がうまく示せなかったので、あのような惨事を招いたともいえる。今の科学では、ここまでしか分からないということを明白にし、限界を超えた想定外の事態発生の可能性や予測される事象などを丁寧に説明すべきだと思う。

 最近耳にする、大学病院やがんセンターなどでの医師の手術失敗による医療死亡事故の連続は、医療機関側の監視不足という面もあろうが、医学技術の過信と個人の力量の限界を軽んじた結末ではなかろうか。人命にかかわることなので社会的な責任は看過できない。

 この世は90%以上仮説で成り立っているという。ほとんどの事象の限界が分からないという意味でもある。研究生活をしていたとき、指導教授がどんな研究でも必ずその限界を提示するようにと、いつも助言されていた。少しずつその意味がわかってきた。

 もちろん、現代医学にも限界があるように鍼灸にも限界がある。その限界について限界まで考えてみる。

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