週刊あはきワールド 2015年10月28日号 No.447

あはきメンタル~基礎編~ 第7回

あはき臨床と自己愛(4)

~他者への依存~

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


 
 乳幼児にとって親、あるいは養育者は特別で掛け替えのない存在です。親・養育者など特定の対象に対する情緒的結びつきは愛着といいます。乳幼児が親・養育者の後を追って泣いたりするのは、親・養育者に接近・接触を求めようとする行動で、愛着行動と呼ばれるものです。このような愛着は乳幼児が健全に育つために必要な要因であり、愛着は、親・養育者が乳幼児から発せられる呼びかけを適切に読みとって、その要求をできるだけ早くかなえることによって、また、コミュニケーションを密にとることによって成立していきます(『あはき心理学入門』第7章6節「小児の治療とあはき心理学」より)。こうした乳幼児期の育ちは、後の基本的信頼感の形成に大きく影響します。

 最近では、自己愛の不適応的要素として、「他者への依存」という要因が取り上げられています。「他者への依存」は、基本的信頼感と関連し、男性よりも女性で高く、その影響度も男女で異なることが報告されています。今回は、「他者への依存」に焦点を当ててお話しします。

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