週刊あはきワールド 2015年11月11日号 No.449

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.20-1

うつ病はこう治す!(その1)

~伝統医学及びハンドヒーリング・心のアプローチによるうつ病治療~

東京九鍼研究会代表 石原克己(協力者・山本涼) 


はじめに

 「うつ病・うつ症状は伝統医学及びハンドヒーリング・心のアプローチで良き効果を期待できるのか」と考えた時、人生観・生命観・世界観により異なったプロセスが生まれてきます。今回は症例も含めてうつ病・うつ症状について命・自己治癒力・魂の視点を考慮に入れ述べていきます。

1.心身が病むとは

 過去のカルマやトラウマから来る加害者としての罪悪感、被害者としての恐れ、不安、怒りなどの潜在意識情報を持った状態で様々な状況に適応していったり、適応の幅を拡大していく時、その人のspirit、soul(mind)、bodyにアンバランスが生じてきます。このとき命は、内なる自己治癒力の発動を通じて、本来の自分と出会い真自己で生きていくため、このバランスの回復のプロセスを歩ませてくれます。私はこの回復のプロセスを心身が病んでいる状態と考えています。従いまして、心身が病むとは、真自己に出会うためのプレゼントでもあることになります。

2.うつ症状(うつ病)の成り立ち(病因)

 現在うつ病患者が増え続けており100万人を超えると言われています。その背景にはマスメディアの安易な宣伝による患者の増大とうつの概念が昔と違い、「ストレス」によるうつの概念が定着したのもその要因とされる。

 病因については、受胎前のカルマである遺伝子・奇形(両親との出会いを含む)、受胎後の胎内トラウマ(特に同性の親からくる自分の命の存在の否定による逃避の仮面)といった先天的素因と、誕生後から12歳くらいまでのトラウマ(同性の親からの命の存在の否定:1歳くらいまで、異性の親から来る愛情不足による依存の仮面:0~3歳くらいまで、母親のコントロールによる屈辱感から来るマゾヒスト的仮面、同性の親の不正・押しつけによる頑固さの仮面等)といった後天的素因に分類しています。

 これらの思い込みに様々な仮面を付けたり、エゴによる思い込みからくるストレスを受けながらもその人なりに成長していきますが、精気の虚に伴い祝福されずに気血の鬱滞を背負ったり、親の価値観に従って生きてきた魂は、その後の人間関係により、仮面の中に存在する内なる自分や、エゴによる人生の価値観・両親を受容できない面を外の世界に投影して味わうことになります。ここにうつ状態の基盤が生じてきますが、軽いものでは、成長過程や完璧主義による過労から来る精気の虚に伴う情志の失調や執着・依存から脱却できないこと。スマートフォンを持ち、SNSを利用する中で「イイネ」「お気に入り」などが心の安心を与えていると同時に依存を生むことにつながっている人、高齢者では、長年生き続けていると身体能力の低下、家族友人との別れ、環境の変化があり、これらによる精神的ショックが気血の鬱滞を引き起こしてうつ状態になります。

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