週刊あはきワールド 2015年11月11日号 No.449

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第18回

膝関節 その2

~下肢の三関節の連動とスクワット~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎第17回 膝関節 その1
       ~股関節の影響~

膝の外傷と予防

 膝のスポーツ障害で、最も深刻なのは、関節内の前十字靭帯や半月板の損傷ではないでしょうか。これらは、関節の安定を担っており、膝関節に大きな負荷がかかった時に損傷します。受傷機序は、ラグビーやアメリカンフットボールなどの衝突が多いスポーツで、上から膝に乗りかかられて損傷することを、想像するかと思います。確かに、このような膝への直接のコンタクトで受傷することもありますが、実は相手との接触のない状態での受傷件数の方が多いのです。

 スポーツに関するけがは、フォームの悪さなどが原因で起きる慢性の障害と、突発的に発生する外傷に分けられます。私たちは、突発性に起きる外傷は、避けられないものと思いがちですが、相手との接触のないプレーでの外傷であれば、体の使い方の問題なので、動き方を修正することで、外傷も避けられるはずです。ちなみに、前十字靭帯を損傷した選手は、復帰した後に再受傷したり、反対膝を受傷することも、他のけがに比べて、頻繁にあります。これは、全身の中での膝の動きが、もともと間違っていたために、膝の機能自体は元の状態に戻ったとしても、再受傷してしまうと予想できます。

 私たち治療家には、けがを元の状態に戻すだけでなく、患者の動きが、正しい動きから逸脱していないかどうかを見極める能力、そしてその動きを修正し、正しい動きに導くためのアドバイスも必要ではないでしょうか。

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