週刊あはきワールド 2015年11月18日号 No.450

在宅ケア奮闘記 その107

在宅患者宅には秋がない?!

~季節の変わり目は夏家から冬家へ、冬家から夏家への凸凹移動~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


 
 夏が終わり秋になり、そして冬になる。毎年同じことの繰り返しなのだが、気温の変化には慣れない。少し寒いとすぐに暖房をしてしまう。

 私の患者の世帯では老々介護世帯が圧倒的に多い。どうしても寝たきりの患者の温度感に合わせてしまう。だから…暑い。

暖房の設定を30度にして真夏で秋を過ごす患家

 患者さん宅では秋を満喫することはない。加湿器が夏の蒸し暑さを思わせるように湯気を上げている。

 部屋に入ると常夏の国に来たように暑い。ご夫婦二人の生活でどちらも涼しそうな服装で過ごされている。着るものや被るものでの温度調整は考えていない様子である。

 患者さん宅に入ると「先生。主人は熱があるようです」と奥さん。いつものように手を握って「おはようございます」と声をかけると明らかに手が熱い。

 「熱を測りましょうか」。体温計を借りて脇の下で熱を測るのだが、私も熱が上がりそうだ。温度計を見た。30度。奥さんも首に汗がしたたり落ちている。私も汗が噴き出してきた。
 

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