週刊あはきワールド 2015年11月25日号 No.451

Let’s はりきゅう遊学 第19話

頭の痛い話

~けむりNG・頭痛と冷えと瘀血~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


 
 最近、鍼灸学校や勉強会からの依頼で、丸一日お灸の講習をする機会が二度ほどありました。どちらも、受講者がお灸に少しでも興味を持ってくれるように、おそらく鍼灸学校では習わない(習えない)であろうネタをふんだんに取り入れ、実習をメインにしてみました。具体的には、超基本である艾の捻り方や線香の扱い方、効かせるための選穴・取穴法と効かせるための施灸テクニック、各種灸法(間接灸)の紹介とその臨床応用などです。盛りだくさんの内容で時間も若干オーバーしてしまいましたが、なかなか好評だった(主催者公式発表)とのことでした。

 ちなみに、月例の勉強会(灸法臨床研究会)では深谷灸法(透熱灸・直接灸)を比較的少数精鋭?で基礎から教えています。

けむりNG

 先日、「お灸や線香の煙にアレルギーがある(苦手?)」だという初診の患者さん(30代後半・女性)がみえました。ちなみに、鍼灸治療は初めてということでした。

 主訴は、体調が悪く会社に行けない日が週に数日ある(具体的な症状としては、熱が出たり頭痛や腹痛が起こる)とのことでした。非常に瘦せており(体重は33~35kgとのこと)手足は冷たく、見るからに虚弱体質という感じで、既往歴としては喘息(子どもの頃)がありました。腹診では、下腹部が軟弱で心下部と季肋部に緊張があり、臍周囲に数カ所の圧痛が認められました。また、アルコールアレルギー(過敏症)があるとのことでしたので、皮膚の消毒はエタノールではなくヒビテン液を使用しました。

 初診時の治療は、まず仰臥位で関元に火曳きの鍼、心下部と左右の季肋部に散ずる鍼、腹部全体に車輪の法を施し、下腹部に無煙棒灸(箱型のホルダーでセット)を行いながら左右の足三里と太渓に切皮程度の置鍼をし、左右の手10指から井穴刺絡をしました。置鍼中、棒灸のホルダーをときどき移動(下腹部、中脘付近、臍付近)させ、腹部全体を温めました。

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