週刊あはきワールド 2015年11月25日号 No.451

あはきメンタル~基礎編~ 第8回

成人の発達障害とあはき臨床(1)

~発達障害とうつ~

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


 
 みなさんは、「ちょっと変わった」「ちょっと困った」患者さんとの応対に苦労することはありませんか?

 現在、大学では、障害者差別解消法の2016年4月施行にともなって、障害を持つ学生への合理的配慮を検討する中で、発達に問題を持つ学生への対応に関心が集まっています。発達に問題を持つ学生は、その半数以上が、学業不振などで卒業延期となり、退学してしまう傾向にあります。なんとか卒業が決まっても、就活がうまくいかず就職浪人するものや、アルバイトもままならないものなどが目立ち、在学中からどのように支援をしていけばよいか、関係者の悩みの尽きないところです。

 発達に問題を持つ学生の多くは、幼少期に発達障害の兆候を見過ごされてしまったと思われる人、困りごとが少なく発達障害の診断がつかなかった人などで、大学進学後に学業不振に陥ったり、社会に出た後にうまく仕事ができないという困難をかかえてしまいます。

 その特徴は、対人コミュニケーションが不得手であったり、物事の理解の仕方が独特であるなどに起因する様々なものです。多くは、ストレッサーへの耐性の脆弱さから、何かの出来事が引き金となって心身の症状を訴えて治療院を訪れることがあるかと思います。

 そこで今回は、成人の発達障害についてお話します。

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