週刊あはきワールド 2015年12月9日号 No.453

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.21-1

腰痛はこう治す!(その1)

~刺さないハリと知熱灸による腰痛治療法~

脉診流わかば鍼灸院院長 岸田美由紀 


1.私の腰痛に対する鍼灸治療法

 私の基本的な治療の考え方は、気血が流れるようになればよいというものです。具体的には臓腑も含めた正経、奇経、経筋などの経絡系において気血の変動を捉え、鍼や灸、場合によっては骨盤矯正などの手技療法も加えて気血が流れるように治療していきます。腰痛の治療においても考え方は同じです。

 腰痛治療を具体的に述べると、私はいわゆる経絡治療で治療していますので、本治法と標治法に分けて考えます。本治法では全身の気血の流れを調え、標治法で局所の気血の流れを調えていきます。治療の詳細を下記に順に述べていきます。

1)診察と治療
Ⅰ)来院時
 まず診察です。診察は患者さんが治療院に入ってきたときから始まります。患者さんの挨拶する声の調子や顔色、歩く姿(腰がまっすぐ伸びているか、曲がっているか、歩き方がスムーズであるかなど)から痛みの程度、治癒の程度などを推し量ります。

 そのとき、はっきりとどこがと明確にわからなくても、何となく感じる違和感を大切にしています。どこかに痛みがあれば動作の中にぎこちなさを感じ、精神的にふさいでいる、あるいは体調が良くなく気分が落ち込んでいる時などは、その人のまわりだけ電気が消えたような暗く、重く何かを載せているような感じを受けます。そのような曖昧な感覚も病態の把握にはとても重要だと考えています。はじめのこの感覚から病態が改善しているのか、悪化しているのかをだいたい知ることができます。
 

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