週刊あはきワールド 2015年12月23・30日合併号 No.455

活きたツボを捉える切経探穴法 第21回

私の考える病の原因

蓬治療所 戸ヶ﨑正男 


はじめに

 私の心身(カラダ)の見方(参考1)で、病の原因は重症度予後に次いで大事なことであると述べ、原因を日常生活の中から具体的に探すことを指摘しました。また、原因の種類と内容を概括しました。

 今回は、その内容を少し詳しく述べ、臨床の中でどのように生かせるかを解説します。

(参考1) 「活きたツボを捉える切経探穴法4―私の心身(カラダ)の見(診)方―」

1.私の考える病の原因

1)伝統医学と近代医学の病因の違いから見えてくること
 伝統医学の病因(*1)には外因、内因、不内外因がありますが、近代医学の病因(*2)と比べると外因以上に内部要因である内因、不内外因が重視されます(参考2)。

 心の在り方(内因)や飲食の問題、姿勢、動作、運動等の問題、性の問題(不内外因)、最近では薬の問題もあります。外因では、気候風土の環境条件はもちろん重要ですが、最近では衣服の問題や住居の空調(温度・湿度・換気)の問題、すなわち、衣食住の問題があります。

 伝統医学では、上記のように日常生活の中に原因を見出し、マクロ的、現象的に病因を捉えています。ところが、近代医学では、遺伝子、染色体の異常や病原菌というように、非日常的、ミクロ的、実体的に病因(*2)を把握することを主としています。

 また、その内容を検討すると、前者では、個人の心がけ(感受性)次第で病因が改善できたり、回避できたりします。しかし、一方後者では、先天的異常等、運命的な病因(素因)であるため改善不能であったり、ミクロ的なので回避のしようがないといった病因が多く、個人の努力を無力化し、医者や薬に頼らざるを得ない流れを形作っています。

 どちらも重要な捉え方でありますが、臨床的には、患者さんを病ませている原因を日常生活の中で捉え、個人の努力で改善も回避もできる病因を捉えている伝統医学は、より臨床的で実際的であり、今でも十分に生かせる内容であると考えます。

(参考2) 「活きたツボを捉える切経探穴法2―伝統医学と近代医学―」
 

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