週刊あはきワールド 2016年1月20日号 No.458

在宅ケア奮闘記 その109

この木なんの木 気になるNさん パートⅡ

~認知症を正しく勉強する機会を増やそう~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 昔流行ったCMの曲。「この木何の木、気になる木。見たこともない木ですから、見たこともない実がなるでしょう」。この音楽が鳴った。最近でもテレビで時々聞くこともある。Nさん専用の着メロである。

朝、5時前にNさんからの電話

 認知症のあるNさんは何かあればいつでも好きなときに私に電話をかける。彼女は時として夜の8時ごろに寝てしまうことがあるくらい早く寝るので朝は早い。この日は5時前だった。

 「腰が痛くて動かれへん。ようやく椅子に座れたけど無茶苦茶痛いねん。助けて」

 ヘルパーさんに連絡してその日のうちに整形外科に通院してもらった。整形外科から検査のために総合病院に紹介状が出され、すぐに検査を受けた。

胸腰椎の圧迫骨折で入院勧告されたのに、Nさん拒否する

 「なんとかかんとか医者がいうねん。入院せーと言われたけど、嫌やから帰ってきた。痛いねん。先生、早よう来て」

 要領を得ないので主治医の整形外科に電話を入れた。医師は「胸腰椎の圧迫骨折で痛みがかなり出現している。固定はできないが安静が必要なため、入院を勧めたが、激しく拒否。自宅では生活ができないと思うので施設入所を考えなければならない。1カ月半程度は痛みが強いので絶対に安静が必要」と電話の向こうで強い口調で話してくれた。言う事を聞かないNさんにご立腹の模様である。

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