週刊あはきワールド 2016年1月27日号 No.459

活きたツボを捉える切経探穴法 第22回

病の伝変と波及から分かったこと

蓬治療所 戸ヶ﨑正男 


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はじめに

 心身(カラダ)に異常が起こると、身体部位に自覚、他覚症状が現れますが、時間の経過で自然に治ったり、何らかの治療で治ったりします。しかし、治らない場合、身体部位のあちこちに症状が広がり深化します。このような症状の進展には一定の法則性のあることを伝統医学は教えてくれます。

 それは『黄帝内経素問』、『傷寒雑病論』、『難経』等の古典文献に掲載されていますが、病因と病の進展方向(*1・*2)、急性伝染性疾患における病の進展過程(*3・*4)、五臓六腑間の病の伝変(*5・*6)などがその代表例です。

 また、標本病伝論篇(*7)等に書かれている標本の考え方(標本概念)も同様に時間の経過による病の先後と軽重が述べられ、それによる治療原則が書かれています。

 以上の内容は、主として急性疾患における病の伝変と波及の法則と治療原則を示したものですが、慢性疾患でも、時間の長短はありますが同じように時間の経過に従って身体のあちこちに伝変、波及することが長年の臨床経験から観察され、これもまた法則性があり、理由のあることが分かりました。

 そのことにより、治療の本質的な原則、ツボによる病態把握と治療原則等の大事な考え方が分かりました。

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