週刊あはきワールド 2016年2月10日号 No.461

解剖学に基づくアスリートの身体の見方・治し方 第21回

全身の連動性を考慮したエクササイズ(その1)

~四股エクササイズとケトルベルスイング~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎第19回 足関節
       ~背屈可動性の重要性~
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 これまで、体の部位ごとにその特性に沿ったエクササイズをご紹介してきました。今回は、全身の連動性を考えたエクササイズを紹介します。

全身の連動性とは?

 そもそも、全身の連動性とはどのようなものでしょうか? 体を動かすときに人はそれぞれに癖を持っています。例えば、歩くときに胸を張って歩く人もいれば、下向きながらうつむき加減に歩く人もいます。スポーツで、投げたり、打ったりするときにも、それぞれの特徴がありますが、一般的に手投げ、手打ちの場合はよいフォームとは言えません。これは、大きな力が発揮できないだけでなく、けがの原因にもなるからです。

 では、よいフォームとは何かというと、球技の場合は、全身を使い、四肢は柔らかく動き、地面からの力を効率よくボールに伝えるフォームではないでしょうか。多少の個人差はあるかと思いますが、スポーツに共通しているのは、上手な選手ほどきれいなフォームをしているということです。

 これは何も、スポーツに限ったことではありません。日常生活でのフォーム(動作)が、無理なく、効率よく行われていれば、体の異常が出ないばかりか、体調もよくなってきてもおかしくないはずです。

 ゴルフなどで、フォームはきれいだけれど、ボールがうまく飛ばないという人もいます。これは単に、練習量が足りないだけ、といことが多いです。

よいフォームを生み出すエクササイズ

 よいフォームに必要な条件とは何でしょうか? 二足歩行で行動している私たちに人間にとっては、やはり下半身の安定と、上半身のリラックスという上虚下実がしっかりとできている動作ではないでしょうか。よいフォームを作るためのエクササイズには、このことを意識することが大切です。

 具体的なエクササイズとしては、体の気が下に降りてくることを連想させる相撲の四股が向いています。四股には、足首、膝、股関節の下肢3関節の連動も必要になってきますし、片足で立つというバランスという要素あります。この優れた四股の特徴が認められ現在、四股は相撲だけでなく多くのスポーツのトレーニングに活用されています。もちろん、日常生活動作の補助運動として、道具も場所もいらないので、私たちが活用するにももってこいです。

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