週刊あはきワールド 2016年2月10日号 No.461

随想

Subcultural Acupuncture (その11)

~コテン、古典!~

Body & Soul 箕輪政博 


◎その8 鍼灸の迷惑
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1.想起

 「鍼灸と古典は切り離すことはできない」と言いたいところだが、残念ながら現代日本の鍼灸教育では古典は必修科目ではない! だから、今の鍼灸師が「古典なんて知りませ~ん」と平然と答えるのも無理はない。きっと、鍼灸教育に携わる者でも古典を素通りしてきたケースもあるのだろう。それでは必読か? 幸か不幸か、古典なんて知らなくても鍼は刺せる。その上、一定の効果も出せるので、問答無用になってしまう。それどころか、噂では教員養成機関のなかには「古典」あるいは「東洋医学」的な発言が禁句だという施設があるというのだ。

 考えようによっては、古典に精通しなくては施術ができなかったとしたら、鍼灸はここまで生き残れなかったかもしれない。少し雑な言い方になるが、経絡を意識しなくても、ツボに刺そうと刺すまいと、筋肉中心に狙おうと、圧痛点治療だろうと施術効果を引き出すことができるのだ。だから、誰にでもできるし、世界的に拡大したのだろう。

 漢字だらけで訳のわからないものを紐解くのはその筋に任せ、時代の趨勢であるEBMに時間と予算を費やすほうが理にかなっている。いっそのこと、古典なんて放ってしまおう…。

 違う違う! 本論は古典への気づきが主題である。

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