週刊あはきワールド 2016年2月17日号 No.462

カラダの欲求と操体の私的解釈 第3回

原始感覚の謎に迫る(1)

~原始感覚とは何か その1~

 大隈博英 


◎第1回(序) 操体とは何か
 

快適感覚以前の問題

  前回で、快適感覚とは何かを考察してみたが、快適感覚絶対値説をもっても、風邪のように、通常は、苦痛しか伴わない症状の場合は説明がつかず、結局、矛盾の解消には至らずに終わった。

 そのため、今回は、快適感覚以前に、そもそも、原始感覚とは何なのかを考察してみようと思う。

本能とは違う?

 原始感覚ときいて、まずピンとくるのが、本能とどう違うのだろう? と思うことである。ところが、指導者に質問しても、はっきりとした答えが返ってきた試しがない。人間が元々、持っている感覚であるとか、心身の深い部分から起こる感覚であるとか、間違っているとは思えないものの、具体的なイメージがわきにくい。

 まるで、海外でたまたま遭遇した見知らぬ日本人に、どこから来たのかと聞いて、

「日本だよ」

と言われるようなものである。この場合、もちろん、知りたいのは日本のどの都道府県か市町村かということであり、間違ってはいないが、期待した回答にはなっていない。会話が成立していない状況である。

 よって、この辺りは、橋本の著作や弟子達に伝わる、橋本語録と、筆者の実体験などから、想像していくしかなさそうである。

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